先日、知り合いからこんな事を言われました。
「化粧品なんて、水にニオイ付けて売ってるだけでしょ?笑」
実は、私も以前はこの様な考えを持っていました。
なので当たり前ですが化粧品なんてほとんど使っていませんでした。
せいぜい保湿用のオイルと夏に日焼け止めをちょっと塗るぐらいです。
ですが、たまたま化粧品企画の仕事に就き、色々と勉強していく過程で
「化粧品、使ったほうがいいかも?」という考えに変わり、
今では毎日風呂上りに保湿を兼ねて美容液を塗っています。
とはいえ、何でもかんでも使えばいいというものではありません。
この記事では、化粧品アンチだった私がなぜコスメを使うようになったのか。
そんな私が考える正しいコスメの選び方についてお話します。
「化粧品が多すぎてどれを使えばいいのか分からない」という方はもちろん、
「化粧品なんて金の無駄っしょ!」という方も読んで頂けると嬉しいです。
なぜ、化粧品を使った方が良いのか
元々は化粧品アンチだった私ですが、美容への関心はありました。
アメリカのテキサス大学の研究によると、見た目の印象がいい人は、平均より劣る人に比べ、年収が17%上回った。(女性の場合12%)
という研究もあるほどですので、見た目の重要性は皆さん分かっていただけると思います。
見た目とは具体的に何かと言うと、「髪型」「服装」「肌の状態」など。
そこで重要になるのが、化粧品です。
髪型や服装はその場で変えられますが、肌だけは日々の積み重ねが大事です。
美容医療という選択肢もありますが、かなりお金がかかりますので、経済的ではありません。
では、そこまで分かっていてなぜ化粧品を使わなかったのかというと、
はっきり言って世の中のほとんどの化粧品は価格に見合っていないものばかりだからです。(※個人的見解です。)
様々な謳い文句で効果を訴求していますが、そもそもほとんど入っていない成分を如何にもたくさん入っているかのように見せかけていたり、誤解させるような表現が使われていたりします。
この様な商品を使うのは、はっきり言って時間とお金の無駄です。
これが私が化粧品アンチだった理由です。
ですが、もちろん中にはきちんと美容成分を配合していて、余計な成分も入っておらず、誤解を与えない訴求で売られている商品も存在します。
この様な「良い商品」を選び抜いて、正しい使用方法で継続的に使用していれば、綺麗な肌を保つことは難しくないのですが、正直一般人にはかなり難しいというのが実状です。
化粧品選びは難しい
ではなぜ、価格に見合っていない商品が売れてしまうのでしょうか?
その理由は、自分に合った化粧品を選ぶのがかなり難しいからです。
肌悩みの要因は無数にある
肌の悩みは人それぞれ違っています。
年齢も違えば性別も違うし、同じ症状でも季節によって要因も異なるかも知れません。
その上、実は最新の科学でもよく分かっていない事も多いのです。
だからこそ、化粧品メーカーは日夜研究に励んでいます。
そのため、全ての人に効果のある商品は存在しないのです。
情報が溢れている
SNS上には美容情報を発信しているアカウントが星の数ほどあります。
当たり前ですが、これら全ての情報が正しいとは限りませんし、むしろ科学的に見れば間違っているものも多いです。
根拠のない噂レベルの美容情報を鵜呑みにしてしまい、正しいスキンケアが広まらない。
この様な状況が、更に化粧品選びのハードルを上げていると個人的には思います。
正しい知識を身に付けよう!
じゃあどうすれば良いのかと言うと、「使ってみる」しかありません。
ですが、全ての商品を使ってみる事なんてできる訳もありませんよね。
(巨万の富があれば別ですが、、)
そこで、ある程度の予測を立てることが必要になります。
逆に言えばこれが、化粧品選びの道標となります。
大事なのは、情報に踊らされず本当に良い商品を見分ける知識を付けること。
正しい知識を身に付ければ、本当に効果のある「良い商品」を選ぶことは難しくないのです。
これが、化粧品アンチだった私が化粧品を使うようになった理由です。
基本のステップ:化粧品選びのアプローチ
ここからは具体的に、化粧品選びを3ステップに分けてご紹介していきます。
①自分の悩みを把握する
すでにお話しした通り、
肌悩みの要因は、年齢・性別・時期などによって変わってきます。
まずは自分の肌をよく観察し、どんな状態なのか把握しましょう。
おすすめは部位ごとに症状を挙げてみることです。
例えば、「頬のシミが気になる」「口元のシワが気になる」「鼻の毛穴が気になる」など。
②成分リサーチし、商品をリストアップする。
次に、特定の症状に効果のある成分をリサーチし、それを配合している商品をリストアップします。
例えば、「シミ」に有効な美容成分として有名なのは、「ビタミンC」「トラネキサム酸」「ハイドロキノン」などがあります。
ここで理解しておかなければならないのは、「シミ」にも種類があるという事です。
この記事では詳しく説明しませんが、シミの種類により、効果が期待できる成分も異なりますので、そこまで調べて美容成分を選ぶ事が、悩み解決への近道になります。
また、美容成分の推奨濃度も調べておくと尚良いです。
推奨濃度というのは、化粧品メーカーや原料メーカーなどが臨床試験をして、
「〇%配合されていれば効果がありますよ。」と発表している濃度の事です。
成分の配合濃度を公開している商品は少ないですが、成分表を見る際の目安になりますので調べておくと良いでしょう。ちなみに、ビタミンCの推奨濃度は5%以上、トラネキサム酸は2%程度だと言われています。(2023年8月時点)
③1つずつ試してみる
商品をリストアップしたら、それらを1つずつ試していきます。
一気にたくさん試してしまうと、結局どれが効いたのか分からなくなってしまうので、焦らず1つずつ試していきましょう。スキンケアはシンプルが一番です。
どのくらいの期間使えば効果を実感できるかは成分や配合濃度により異なりますが、1か月~数か月程度は様子を見たほうが良いでしょう。もちろん肌に異常が出るようであれば使用を中止します。使用方法は各メーカーの指示に従ってください。
全成分表の読み方
商品をリストアップする際、「美容成分が推奨濃度配合されているかどうか」を基準に選ぶという話をしましたが、「一体何%配合されているのか分からない」と思われるでしょう。
実際その通りで、全成分表を見ても基本的には配合濃度はわかりません。
ですが、大体の濃度を予想することはできます。
成分表記の細かいルールについてはこちらをご確認ください。
大事なのは以下の2点です。
「1%以上配合されている成分は、配合量の多い順に記載する」
「配合量が1%以下の成分は、順不同でもよい」
つまり、全成分表の上のほうにある成分ほど、多く配合されている(可能性が高い)という事です。
一般的には1%以上配合されている成分は上位10項目以内にある可能性が高いため、目的の成分が推奨濃度配合されているかどうかはここから判断するしかないでしょう。
化粧品選びにおけるその他のポイント
ブランドコンセプトを確認する
多くの化粧品ブランドは、商品ページとは別にブランドページを公開しています。
どういう思想の元で作られたか、どんなことにこだわっているか、そのブランドの世界観やメーカーの想いが載せられています。
商品のクォリティに必ずしも繋がっているとは限りませんが、ブランドコンセプトに共感できるかどうかは、化粧品選びにおける1つのポイントになるでしょう。
サンプルやトライアルセットを活用する。
自分に合う化粧品かどうかは、長く使ってみなければ分かりませんが、肌に合わなかったり、アレルギー症状が出てしまったりすると、せっかく買った商品が無駄になってしまいます。
そこで、サンプルやトライアルセットを活用して、短期的に肌に合っているか確認しましょう。
大きな問題が出なければ、本品を購入して長期スパンで使用してみます。
レビューや口コミを活用する。
肌悩みやその要因は人それぞれですので、他の人に効果があるからといって、自分に効果があるとは限りません。
しかし仮に同じ症状・要因の方がいた場合、その商品が本当に良い商品であれば、効果があると感じている可能性が高いです。
商品ページのレビューや口コミサイトの口コミを確認しましょう。
あまりに低評価のレビューしか見つからない場合、その商品は残念ながら良い商品ではない可能性が高いです。
まとめ
この記事では、化粧品アンチだった私がなぜコスメを使うようになったのか。
そんな私が考える正しいコスメの選び方についてお話しました。
様々な商品が溢れる現代において、化粧品選びはかなり難しいものになっていると言えるでしょう。
そんな中でも、正しい知識を身に付け、正しい手順で化粧品を選ぶ事で、良い商品に巡り合える可能性はぐんと高まります。
自分に合った化粧品を見つけて、一緒に美肌を手に入れましょう!
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